総務省「自治体戦略2040構想研究会第一次報告」の衝撃

総務省「自治体戦略2040構想研究会第一次報告から考えるべきこと

 総務省は、2018年4月に「自治体戦略2040構想研究会第一次報告」を発表しました。

その内容は、今までのモデルを見直し、新たなモデルを構築しないと、2040年頃には、かなり厳しい日本の姿になると報告しています。

報告書では、迫り来る内政上の危機として

1若者を吸収しながら老いていく東京圏と支え手を失う地方圏

2標準的な人生設計の消滅による雇用・教育の機能不全

3スポンジ化する都市と朽ち果てるインフラ

の3点を挙げています。上記2を更に詳しく見ると

 2040年頃にかけての危機 

 世帯主が生活給を得る従来の世帯主雇用モデルがもはや標準的とはいえない。

 起業等を通じた産業の新陳代謝が低調に推移すれば、生産性向上に限界。

 考えられる対応

 男性中心の従来型の日本型雇用システムを前提とせず、男性も、女性も、ともにライフテージに対応し、イノベーションをもたらす起業を含め、無理なく活躍できる柔軟な就労システムの構築                        (「自治体戦略2040構想研究会第一次報告」総務省 より)http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01gyosei04_02000064.html

 また、厚生労働省は2018年1月に、「副業・兼業の促進に関するガイドライン」を発表し、副業を推進することを是としています。

 副業・兼業は、社会全体としてみれば、オープンイノベーションや起業の手段としても有効であり、都市部の人材を地方でも活かすという観点から地方創生にも資する面もあると考えられる。                         (「副業・兼業の促進に関するガイドライン」より)

 このように、少子高齢化の進展により、20年後には日本はかなり厳しい状況に陥ると予測し、副業等を推進して、起業の後押しをしているわけです。そんな中で、私たちはどうすべきなのでしょうか。

 キャリアの観点から今後を考えると、これまでの日本型雇用システムは崩壊が明らかであれば、余計に、自らの人生をどう設計するか、即ち自らのキャリアをどのように構築するか、即ち人生の戦略を明確に考えていくことは、避けて通ることができない重要な課題となっているわけです。

 弊社では、そのようなキャリア形成のお手伝いをさせていただいております。

 書籍としては、弊社の「自分の説明書の創り方」(東田晋三 著)は、単に就職対策だけの本としてではなく、自分の人生設計を考える上で非常に役にたつ本です。

 キャリアプラニングとは、「人が一生を通して、どういう仕事成果を積み上げ、個人の成長を果たすのかを自分の言葉で表現(設定)し、それらをどのような「考え方」で、どのような「方法」で行動に移し、達成するのかを明らかにすること」           (「自分の説明書の創り方」P86)

 「口先だけの人」「動かない人」そして「要領よく楽をしようとする人」は、嫌われ、信頼されないだけでなく、もっと厄介な問題がある。それは、自分では気付かないうちに、ゆっくりとその人をダメにしていくことだ。                  (「自分の説明書の創り方」P163-164)

 今後の厳しい時代状況を迎える段階では、自らのキャリア設計を行ったとしても、途中段階でうまく行かないことは多々生じると思われます。しかし、そこでめげずに、失敗を自らの成長のために活かすことこそが大事になっています。

 また、集団で学ぶテキストとして設計されていますが、弊社の「キャリは常にそこがスタート」も、自らのキャリアを考える上で役に立つ考え方を習得できます。

 キャリア設計等のご相談等はどうぞ弊社まで。

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